21世紀、とりまく環境の変化により、人々が受ける影響は、これまでに人類が体験したことのない新たな状況を身体・心理に生み出しています。ひきこもり、家庭内暴力、低年齢による犯罪、虐待、各種依存症などの“心の問題”、あるいは30歳代の女性特有の不調、低年齢の更年期障害、ストレスからくる不定愁訴などの“体の不調”は、今では当たり前のようにマスメディアで取り扱われるようになりました。また、世界経済危機に伴い、「人的資源」の重要性は高まるばかり。たとえば企業経営においても、財政的、技術的な投資ではなく、人間の特質により注目・期待する経営陣が増えています。つまり、今の時代に求められるものは、心や体の健康に裏打ちされた人間性だといえるでしょう。

I.P.G.(パーソナルグロース研究所)は、そんな時代に、癒され成長していくことを、様々なセラピーを提供することでサポートする研究所です。前身の鈴之助ヒューマンポテンシャル研究所(1986年創設)に引き続き、1990年、各種サイコセラピーの提供を目的に創設。“独自の癒しによる人間性の復帰”という理念の実践を続けています。活動対象は、個人、企業、NPO団体、国際サイコセラピー会議などと広範囲。ゲシュタルト・セラピー、ホロトロピック・ブレスワーク、カフナ・サイエンス、ハワイのボディワーク、ハワイの文化等の提供、さらに、その提供者の養成を行うことによって、現代社会に貢献をはかっています。


個人の体験によって、「癒し」という言葉に期待しているものはかなり違うと思います。知的レベルで理解しているものと、実際にセラピーで体験するものも違います。自分の心の成長のプロセスの中で「癒し」が意味するものも変わってくるようです。「癒し」が得られた時、ストレスは穏やかなリラックスとなり、問題解決をはたし、自分の生きてゆく道の方向が見えてきます。そして、「癒し」は変容への引き金になり、自己の能力に目覚め、自立心を持って、チャレンジし、自己実現をはたします。
例えば、人が足に怪我をしたとき、まずは怪我を治し、立ち上がり、自分の目的に向かい行動し、目的を達成したとき、真の「癒し」を感じ、また新たな出発をします。種は、発芽に充分な準備ができると、大地に根ざし、芽を吹き、葉をのばし、幹を伸ばし、つぼみをつけ、花開き、実をつけ、種は大地に戻り、再び本来の姿へと成長を繰り返すのです。
人間性の復帰を真剣に考え、ナチュラルでエコロジカルな「癒し」を学ぶことが急務となっている昨今、I.P.G.の活動が人間性の復帰に繋がることを願ってやみません。
※「カフナ」「カフナ・サイエンス」は登録商標です。